困った!畜産一直線の私でも、
除糞ベルトの修理なんてわからないよ!

interview

社員の日常

Profile

養鶏生産本部 瑞浪農場 H・U

岐阜県出身。地元の農業高校を卒業後、北海道の大学で畜産学部に進学し鶏の研究に没頭。2021年に入社し、瑞浪農場に配属。現在は管理者補佐として、ブランドごとの飼料配合やその周期など、農場運営に関わる知識も習得中。

畜産ひとすじ。晴れて養鶏の世界へ。

小さい頃から動物が好きだった私は、将来は畜産に関わる仕事がしたいという想いが強く、迷わず農業高校に進学しました。北海道の大学では鶏の研究に没頭し、「鶏のことなら何でもわかる」くらいの気持ちでいました。卒業が近づくと、やっぱり生まれ育った岐阜に戻りたくて就職先を探しました。そのとき見つけたのが、クレストグループです。コロナ禍で面接はリモートでしたが、総務の方がこちらに配慮しながら丁寧に対応してくれたことが好印象で、「いい会社だな」と直感しました。地元に戻れて、大好きな鶏と働ける。これ以上の職場はないと思い、入社を決めました。


全部機械。これ何?

ところが、入社して最初にぶつかった壁は鶏ではなく機械でした。瑞浪農場は最大58万羽を飼育する大規模農場。10棟の鶏舎すべてが機械で動いています。除糞、給餌、空調、集卵、水管理——どこを見ても機械、機械、機械。全部機械。これ何?
鶏の生態については学びましたが、設備のことなんて一切やっていません。目の前に並ぶ装置の名前すらわからない状態からのスタートでした。先輩に「これは何ですか」と聞いてばかりの毎日。覚えなければいけないことが際限なくあり、正直なところ、自分にできるのだろうかと不安でいっぱいでした。


入社2年目のある日、除糞ベルトが壊れました。絶望です。

そんな2年目のある日、除糞ベルトが壊れました。まだ機械の知識が浅い自分に、修理の段取りなんて検討もつきません。とりあえず手を動かしましたが、どこをどう直せば元に戻るのかがわからない。時計を見れば、20時…21時…。時間だけが刻一刻と過ぎていきました。「いつ終わるんだろう…」焦りと不安は、募る一方。修理方法の見通しが立たないまま、額にはどんどん汗がにじんでいきました。このできごとが、入社後いちばん大変だった経験です。結局、作業が終わったのは22時頃。帰宅後は、疲れと安堵感で泥のように眠りました。


それでも続けてこられた理由。

そんな私が5年目を迎えられたのは、まわりの人たちのおかげです。農場長はどんな質問にもすごく丁寧に教えてくれますし、先輩たちも聞いたらすぐに手を止めて対応してくれます。「わからないことが恥ずかしい」ではなく、「聞けばちゃんと返ってくる」環境だからこそ、少しずつ自分でできることが増えていきました。今では鶏舎に入ると、騒音の中でも機械の異音を聞き分けられるようになりましたし、鶏が暑さで元気をなくしている様子にも気づけます。あの除糞ベルトの夜を思えば、我ながらずいぶん成長できたなと、しみじみ思います。


人も、仕事も、農場のぜんぶが好きです。

瑞浪農場には外国人スタッフを含めて20人強が働いています。宗教や文化の違いを感じる場面もありますが、一緒に仕事をしていくうちに距離は自然と縮まりました。新入社員が入ってきたときには、若いメンバーでカラオケに行ったりもします。先輩も後輩も外国人スタッフも、みんなで声をかけ合いながら農場を回しているこの雰囲気が好き。「ずっと瑞浪農場で働きたい」と言う人が多いのも納得です。私の目標は、農場長のように餌の切り替えも修理の段取りも瞬時に判断できる存在になること。まだまだ伸びしろだらけですが、ここでなら達成に向けて迷いなく頑張れそうだと感じています。



MESSAGE

私が最初に苦労したのは、畜産に関してではなく、機械についてでした。思い描いていた仕事と現実のギャップに戸惑うことは、きっと誰にでもあると思います。でも、わからないことを「わからない」と言える環境があれば、人は確実に成長できます。私がそうでした。5年前に何もできなかった自分が、今は小さな異音ひとつで機械の異常に気づけるようになっています。大切なのは、最初から全部できることではなく、学び続ける気持ちだと思います。少しでも興味があるなら、ぜひ飛び込んでみてください。