小さい頃からずっと動物が好きでした。両親もそうで、実家でいろんな動物を飼っていたこともあって、将来は動物に関わる仕事をするんだと決めていました。獣医も考えましたが、やはり狭き門ですし、あまり手先が器用というわけでもなくて。だったら食にも近い畜産の道へ——そう決めて、地元埼玉を離れて鹿児島の大学へ行きました。大学では牛も豚も鶏も一通りやりました。でも、牛は体格的に勝てない。鹿児島の黒牛って本当に大きくて、入った瞬間に「こいつには勝てる」と見定めてくるんです。体重測定のとき、一番小さい私のところを狙って突っ込んでくる。おとり役です、完全に。豚にもなめられる。でも鶏は平気だった。消去法みたいに聞こえるかもしれないけれど、鶏を選んだのは、ちゃんと自分にあった環境を考えての結果なんです。